工務店でリスティング広告を利用する場合、注意すべき点があります。
この記事では工務店のリスティング広告の注意点と活用のポイントについて解説します。
工務店におけるリスティング広告の注意点
リスティング広告とは指定されたキーワードが検索された際に検索結果の上位に表示される広告のこと。一般的にクリック数に応じて広告費用を支払うシステムです。
まずは工務店におけるリスティング広告で注意すべき点について見ていきましょう。
競合企業が多い
1つ目の注意点は競合企業が多いことです。
リスティング広告での集客は多くの企業で利用されており、長年の運用でノウハウを蓄積している企業も少なくありません。
また有望な顧客を集められるキーワードは各企業が狙っているため、広告単価が入札で決められるリスティング広告では費用が高くなってしまいます。
多くの競争相手の中で、自社を選んでもらう工夫をする必要があるでしょう。
潜在顧客へのアプローチがしづらい
リスティング広告はキーワードを指定して広告を出稿するため、目的を持って情報を収集しているユーザーにアプローチ出来るのが強みです。
一方で、関連するキーワードで検索しない、いわゆる潜在層には広告は表示されません。
「広告をきっかけに住宅やリフォームに興味を持ってもらう」「自社のことを認知してもらう」ことは難しいと言えるでしょう。
少額予算だと広告効果が薄い
リスティング広告のCV(コンバージョン)率はおおよそ1%から2%程度です。
コンバージョン率とは、クリック数に対して問い合わせや資料請求などの広告の目的となるアクションが行われた率のことを言います。CV率1%ということは、100クリックで1件の資料請求があるイメージです。
住宅関連のキーワードの広告単価は100~300円程度ですので、1件のCVあたりで1~3万円の広告費用がかかる計算です。
仮に月に10万円程度の予算しか使えないとすると、資料請求は良くて10件程度です。その後成約に結びつく確率はさらに低くなってしまいます。
リスティング広告は少額でも始められる点はメリットではありますが、目的によっては広告効果が薄くなってしまう点はデメリットと言えるでしょう。
自分達で運用するには時間がかかる
4つ目の注意点は自分たちで運用しようとすると時間がかかることです。
リスティング広告を運用するには、検索キーワードの選定や広告の作成、改善などが必要です。広告に関する専門的な知識の習得も必要になり、常に最新のデータにもとづいて的確な改善を行っていかなければ、思うような成果が挙げられません。
自社にノウハウがない場合は、ノウハウを身に着けながら経験を積む必要があるため、成果が出るまでにどうしても時間がかかってしまいます。
工務店におけるリスティング広告のポイント
次に工務店がリスティング広告で成果を出すためのポイントについてご紹介します。
品質スコアを高くする
品質スコアとは、他の広告主と比較した広告の品質の目安をスコアで表示したものです。1~10段階で評価され、数字が大きいほど評価が高いことを表します。
品質スコアが高いということは、他の企業の広告に比べて検索ユーザーにとって有益であると捉えられるため、同じような入札単価でも優先的に表示してもらえるようになります。
品質スコアの評価には以下の3つの要素が考慮されています。
推定クリック率
広告の関連性(キーワードと広告内容の関連性)
ランディングページの利便性(広告内容やページのユーザビリティ)
広告表示回数が増加すれば、それだけ見込み顧客にアプローチできる機会が増加するため、スコアが低い項目がある場合は、改善策を打ちましょう。
ターゲットを絞り込む
2つ目のポイントはターゲットを絞り込むことです。
リスティング広告の強みは検索ワードでニーズが顕在化したユーザーに絞り込んで広告を出稿できること。少額の予算で効率的に進めるためにも、ターゲットの絞り込みは重要です。
リスティング広告では「地域・エリア」「検索ワード」などさまざまな要素で、広告を表示するユーザーの絞り込みが可能です。施工エリアなど自社にあうニーズを持ったターゲットに絞り込み、運用するようにしましょう。
ただし、あまりにも条件を多くつけると逆に母数が少なくなりすぎ、広告効果が得られないこともあるので、バランスが重要です。
予算配分の優先順位を決める
3つ目のポイントは予算配分の優先順位を決めることです。
幅広くキーワードを選定すれば、それだけ広い範囲に広告を表示させることができます。
しかし、関連性の薄いキーワードでは見込みの薄いユーザーばかり集まってしまい、広告費用だけがかさんでしまうことにもなりかねません。成約まで近いキーワードと遠いキーワードを分類し、予算の優先順位をつけましょう。
運用開始からのデータを確認し、コンバージョン率の高いキーワードがあれば予算を重点的に割り振るのもよいでしょう。
キーワード・広告文・ランディングページの統一感を考える
キーワード・広告文・ランディングページに統一感を持たせることも重要です。
指定したキーワードが持つニーズにあった、広告文・ランディングページになっているか確認しましょう。
例えば「バリアフリー リフォーム」という検索ワードなのにもかかわらず、広告文で「床暖房設置で多数の実績」、LPで「キッチンを素敵に使いやすくリフォームできます」とアピールしているような場合です。
これでは検索ワードのニーズにあっていないため、広告のクリック率は上がりませんし、クリックされてもすぐに離脱されてしまいます。
キーワードのニーズと、広告文・LPの内容が合致しているかを確認するようにしましょう。
広告代行企業に運用を委託する
自社にノウハウがなく、できるだけ早く成果を上げたいのであれば広告代行企業に運用を委託するのもよいでしょう。
リスティング広告の出稿には、アカウント作成・キーワードなどの広告表示条件の設定、広告文の作成など、さまざまな作業が必要です。また、一度設定したらあともデータ分析や改善、キーワードの選定などを繰り返していかなければなりません。
これらの作業過程では、広告に関する知識やスキルが多く求められるため、ノウハウがない場合、成果が出るまで時間がかかります。
広告代行企業であれば、ノウハウや知識も豊富にあるため少ない費用でも効率的に成果に結びつけることも可能です。
委託には一般的に広告費の20%程度の費用が必要ですが、早く効率的に成果を出したいということであれば、依頼してみるのもよいでしょう。
リスティング広告で効率的な集客を実現しよう
今回の記事では工務店におけるリスティング広告の注意点とポイントについて解説しました。
リスティング広告は、自社のターゲットとなる顧客に効率的にアプローチできる集客方法です。しかし多くの企業で活用されているため競合も多く、自社のターゲットとなる顧客に確実にアプローチして効率的な集客につなげるためには様々な知識・スキルが必要です。
自社にスキルがない場合には、知識・スキルのある広告代行企業に運用を委託するのもよいでしょう。
TWELVE FOURは、不動産・住宅業界の広告運用実績が豊富にあり、リスティング広告の作成はもちろん、ターゲットの選定、LPの作成など集客につながるさまざまな支援を行っております。
ノウハウやリソースのないお客様でも、運用まで含めてお任せいただくことも可能です。
リスティング広告をやってもなかなか集客につながらないとお困りであれば、ぜひお気軽にご相談ください。